この部屋に住み始めてもうすぐ2年になります。シノケンのデザイナーズシリーズのことはサイトで見て気になっていました。地元の北海道では安く広い部屋に住んでいたこともありましたが、余計なものが増えたり、使わないスペースが生まれたりと自分の生活に合っていない感覚がありました。手持ちのものは最小限にしたいので、コンパクトな部屋がいいなと思ってこの部屋を選びました。

DIYが趣味で、この部屋の家具の多くは自作したものです。もともと工作が好きで、パソコンを使って設計図を引いて作っています。市販の家具は幅や奥行きがスペースに合わないこともありますが、自分で設計すればその心配はありません。特にこういったコンパクトな部屋では自作したほうが空間を思い通りにアレンジできるので、楽しみながらいろいろ作っています。

テーブルは6,000円ぐらいで作りました。自作するとコストも抑えられるのが良いですよね。ソファも市販のものを少し改造しています。ローテーブルは据え置きにすると動線が限られてしまうので、キャスターを付けて可動式にしました。

バンド活動をきっかけに上京し、今も仕事の傍ら音楽活動は続けています。今はクラウドでデータ共有できるので便利ですよね。メンバーとのやり取りもそうですし、札幌時代にお世話になっていたエンジニアには今もデータを送ってアレンジしてもらっています。音楽もソフトで作れるので、機材を家に持ち込むことがなくなりました。

夜はうちに集まってメンバーとミーティングをしたり、友達と静かにお酒を飲むこともあります。家飲みのときは間接照明にすると結構良い雰囲気になるんですよ。前の家でバーのような空間を作っていたので、その時のインテリアを転用しました。コンパクトな部屋と言っても4、5人でお酒を飲む分には困らないですね。友達からも好評で、「俺もシノケンで物件を探しているけれど空きがない」という声も聞きました。

ロフトはベッドと作業スペースです。曲作りや映像の編集が主ですが、映画を見たりゲームをしたり、くつろぐ場所にもなっています。秘密基地のような感じで居心地が良いです。ロフトは熱がこもって暑いと聞いていましたが、エアコンが高い位置に設置されていたので夏場も快適です。部屋自体の天井も高いですが、ロフトも高さがあって身動きが取りやすいのも良いですね。

部屋がコンパクトな分、好きなものに特化した空間を作りやすいと思います。余計なものにコストやエネルギーを回さず、趣味に注力できる環境ではないでしょうか。また、駅から近く、人が集まりやすい立地にあるのも強みだと思っています。広くてもアクセスが不便だとこうはなっていなかったと思うので。仲間と集まったり情報交換したりできる、人生が楽しくなる部屋だなと思います。住みやすくて僕は気に入っていますね。

取材日時：2020年10月